4月にJ−popをアレンジした曲集が出ました。稲森康利先生の監修により、川地千賀さんと山口万弥さんが60年代から80年代の懐かしい歌をジャズの手法でおしゃれにアレンジしています。
「J−pop」と言って違和感がないのは1960年前後の曲からでしょうか。ヨナヌキ音階やピョンコ節ではない曲がぞくぞく登場した時代です。ロックンロールが日本でも大ブレークし、この影響で日本製のポップスがどんどん西洋音楽化したのです。60年代の曲といえば「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」などがすぐに思い浮かびます。音質が良く壊れにくいLPレコードが普及し、テレビ(白黒)が広く一般家庭におかれはじめて、音楽を録音や電波をとおして日常的に聞くという環境はこの頃から始まったわけです。
ところで「J−pop」という言葉が使われるようになったのはわりあい新しく90年代からです。それ以前は「和製ポップス」などと言われていました。
「Jazzyに弾くなつかしのJ-pops」
楽譜詳細